肉のゆーとぴあ 山田豊さん

まず1人目は肉のゆーとぴあ 山田豊さんです。


原発事故とその直後
2011年福島第一原子力発電所事故が起こり飯舘村は全村避難となりました。たくさんの情報が回り混乱が生まれ、いつ飯舘村に戻れるのか、もう一度畑はできるのか、誰もが何もわからない中で家の中でテレビを眺め不安に思うことしかできませんでした。 そんな中で牛に関係する仕事に就くことで家族を少しでも安心させたいと考え、仕事を探すことに。 料理雑誌内の肉特集に載っている精肉業者などを、1ページ目の片っ端から連絡し、京都の精肉業者で働けることになりました。

京都の精肉業者で
そこでは仕入れや加工について全て一から教えてもらいました。それまでの自分は生産しかやっていなかったため商売についてはあまり知りませんでした。しかし精肉業者で働くことでお客さんからの信頼の大切さに気付きました。そのときから、自分がおいしいと思うお肉ではなくお客さんがもう一度食べたいと思うお肉でなければいけない、と考え方も変わっていきました。現在も多くの人に広く知ってほしいというよりは買ってもらえる人に喜んでもらえるものを作りたいと考えています。

ここから
事故後、飯舘村で畜産を再開するための試験や検査が多くありました。放牧地の表土5cmを剥ぎ取り除染を行い、土壌の放射能濃度を5000Bq/kgまで下げた後、移行係数を算出し放牧基準を作りました。必要なことであったので、大変という考えはなかったです。むしろ今の方が頑張っていかねばならないです。事業は1年目は様々な人に助けられそれなりにうまくいき、2年目で売り上げが落ちて盛り返すことができなかったらやめるべきだと聞いたことがあります。今飯舘村で精肉店を開いて一年が経ちました。ここからが勝負だと思います。



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